《氷川町指定文化財-建造物》
昭和59年(1984年)、田中川改修工事の際に石造物7基余と石棺の蓋がまとまって出土し、現在地に保存されました。この辺りは奈良~平安時代にかけて条里制(古代における農地開拓、土地区画制度)が行われたところで、古くから開けていたことがわかります。
出土した石棺の蓋や五輪塔は、この近くに古墳や中世の墓があったことを示しています。石造物のうち3基は宝塔で、「大日如来」の梵字が刻まれています。また石棺の蓋石は特徴のあるもので、和歌山県の紀氏とつながりをうかがわせるものです。
■所在地:氷川町今字田中