《氷川町指定文化財-建造物》
この阿弥陀来迎像は早来迎図と呼ばれ、中央に飛雲に乗った阿弥陀立像、右に観音菩薩を現す梵字(サ)、左に勢至菩薩を現す梵字(サク)が刻まれています。また、図像の左右には趣意文と年号も刻まれています。特に「奉逆修為現世安穏後生善処也」と見られるところから、この世が平安であり死後の世界が極楽でありますようにと祈念して造立された逆修塔であることがわかります。板碑の下部にはおよそ90名に及ぶ人名(法名)が刻まれていることから、戦国時代に勢いを持っていた国衆の一族と考えられます。
■時 期:戦国時代
■大きさ:高さ(108cm)、幅(78cm)
■所在地:氷川町立神字内迫