令和3年10月17日執行の氷川町長選挙において、藤本町長が再選を果たしました。4期目にあたり、令和3年第6回氷川町議会定例議会において、藤本町長が所信を表明されましたので、掲載いたします。

4期目を迎える藤本町長
藤本町長4期目にあたっての所信表明
4期目の町政運営がスタートするにあたり、所信を述べさせて頂きます。
まず、政治理念は「安心して暮らせ、幸せを実感できるまちづくり」であり、特に「いのちと暮らしを守る持続可能な氷川町を創生」を掲げました。
次に、政治姿勢につきましては、過去3期の基本姿勢と同様であります。
1つ目は、「連携」であります。
官民一体による協働型社会の推進と国・県及び八代市をはじめとする他自治体との連携を強化します。
2つ目は、「再生」であります。
先人から継承した産業・伝統文化を守り育むとともに、将来を見据えた適切な再生を図り、次世代へ繋ぎます。
3つ目は、「創生」であります。
自治体DXをはじめ新たな視点と発想による誰一人取り残さない社会を創生し、持続可能な町をめざします。
次に、4期目のマニュフェストに掲げた5つの約束について、主な内容を述べさせて頂きます。
1点目は、魅力と活力のある産業の振興であります。
安定した農業経営を行うためには、生産基盤の整備が必要不可欠でありますので、現在実施している県営湛水防除事業の早期完成と集落排水路の整備を計画的に推進してまいります。
不知火干拓の再整備については、基礎調査に基づく実施計画の策定と推進体制が構築されましたので、受益者の合意形成を図ってまいります。
農業所得向上に向けた氷川ブランドを確立するためには、スマート農業の推進やGAP・HACCP等の認証制度を導入し、他産地との差別化を図ります。
商工業の活性化に向けたコミュニティビジネスを展開するためには、経営持続化・経営革新・新規創業の支援を継続して実施するとともに、雇用を創出するためにも企業誘致を積極的に推進します。
2点目は、みんなが安心して暮らせる町の構築であります。
新型コロナウイルス感染症への予防対策と支援を徹底して実施します。
少子化が進行する中、安心して子育てができる環境を整備してまいります。
特に、保育料の完全無償化をめざします。
充実した生活のためには、健康でなくてはなりませんので、命を守る健康診断及び疾病予防活動を推進するとともに、高齢者の皆様が安心して暮らせる環境整備として、広域連携による医療・介護・福祉を一貫して提供する地域包括ケアシステムを構築します。
3点目は、次代を担う人材の育成であります。
人づくりの原点は教育でありますので、その環境の充実と特色ある教育活動を実践してまいります。
ICT活用したリモート授業の実践と小中学校トイレの洋式化率の向上を図ります。
歴史的資産の保存と活用を図ることとし、宮原まちづくり酒屋と竜北歴史資料館の汎用性に満ちた活用方法を見出していきます。
学校教育とともに幼児教育の充実並びにライフスタイルに応じた生涯学習の機会を創出してまいります。
4点目は、安全で快適な生活環境の整備であります。
道路・河川のインフラ整備は、必要不可欠でありますので、道路整備基本計画等を基本としつつ、緊急性及び地区要望等を踏まえ、優先順位を考慮しつつ整備を進めてまいります。
緊急車両等の通過を考慮し、JR軌道を横断する道路の高架化を模索します。
計画的な土地利用による住環境整備を図ることとし、民間企業と連携した氷川警察署跡地への住宅建設及び老朽化した町営住宅の有効利用を推進します。
防災減災をめざして、防災公園の整備と自主防災組織の育成強化を進めます。
脱炭素社会並びに循環型社会の構築に向けて、ごみ処理・下水道事業・し尿処理の広域化を実現させます。
5点目は、住民自治を支える堅実な行政運営を図ります。
自治体DX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進により、情報システムの標準化と行政手続きのオンライン化を図ります。
SDGs(誰一人取り残さない社会)を実現する行政運営をめざします。
スクラップ・アンド・ビルドの考え方による健全財政の堅持と行財政改革を敢行してまいります。
まちづくりは人づくりの考え方のもと、次代を担う人材の育成と効率的な行政運営をめざした組織体制の充実を図ります。
以上、それぞれの分野で目標を掲げ、その目標達成に向け、愚直に行政運営を遂行し、安心して暮らせ、幸せを実感できる持続可能な田園都市・氷川町の創生をめざして、職員とともに全身全霊を傾注して、緊張感を持って取り組んでまいる所存でございますので、議員各位をはじめ、町民の皆様のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げまして、4期目の所信表明といたします。